旧351回 スリルとスリルの融合 ジェットTHEバンジー
今回の話は、ジェットコースターとバンジージャンプの融合であるジェットTHEバンジーの話です。
この組み合わせは普通には不可能です。ジェットコースターで楽しんでいる際についでにバンジージャンプをやるという形では、出発点であり固定点が動き回るので、振り回される勢いのままにジェットコースターの固定用の柱に勢いよく激突させられまくって、大怪我では済まされない事態にさせられるでしょう。
だからこそ2つの合成は不可能であったのですが、コースターを一時停止させれば、その危険性は大きく取り除く事が可能です。ただしそれの代償として、1度に乗り込める人数には大きく制限を掛ける必要が出てきます。
当然ですよね?大量の人数を1度に同地点から飛ばそうとすれば、不測の事態が様々に起きかねませんから。というわけでこのアトラクションは基本的に1回の体験者が1~2人ぐらいが限界のアトラクションになるわけですが、ただジェットコースターの途中でどこかに止まってバンジー楽しむのでは面白みがむしろ半減させられます。それは未体験の予期せぬスリルとして趣旨に合っていないでしょ?
これの本当のからくりは、ジェットコースターで楽しんでいる最中に突然安全バーが解除されて、コースターの急停止からのバンジージャンプの突然開催という予測不可なスリルが楽しめるようにするというからくりです。もちろん、ジェットコースターに乗り込む際にバンジージャンプの装備をしっかりと付けた上で乗りこむわけなのですけど、ジェットコースターで楽しんでいる際に突然バンジージャンプが強制的にスタートさせられれば、予期せぬ2大の相乗効果のスリルが楽しめますよね?
その際にきちんとバンジージャンプが安全に楽しめる空中場所を用意した上で、コースターの柱部分との間にクッションもしくはトランポリンでぶつからないようにする工夫は当然必要ですけど、これならどちらの体験も1度に味わう事が出来るようになります。ちなみにトランポリン設置の場合は、さらに弾かれるという事で、バンジーのスリル感が増幅されるでしょう。
そしてジェットTHEバンジーの面白みはこれだけではありません。バンジーが終わった後は、興奮冷めやらぬ状況下でコースターに自動回収された後、その地点からゴールでありスタート地点である場所まで、ジェットコースター再出発にさせます。途中でいきなりバンジーにしたので、ジェットコースターが途中で止まったままなので、バンジー終了後に自動的再開という流れです。
そしてこれだけではまだ予期せぬ部分の要素が大幅に足りないので、ジェットコースターのコースのいくつかのポイント(バンジー可能ポイント)を決めて、1回の利用ごとにランダムで1ヶ所ポイントが決められて、それを利用客や従業員には分からないランダム性を持って選ばれる仕様にすると、予期せぬスリル感がさらに増幅されて、何度も楽しみたくなるアトラクションに出来るでしょう。
さらにこれだけでは、途中のポイント全部通過して残り1つになってしまうと予期せぬスリル感が薄れてしまうのでさらに要素追加で、1つのバンジーポイントの発生地点からさらに複数の出発地点を設定させて、それも含めて総合でランダムに選びだされて不規則性スリルを楽しむという仕様にすると、飽きも来ず慣れも来ない予測不可能なスリルを半永久的に楽しむ事が出来る新アトラクションにする事が可能です。
ここで言う複数の出発地点とこの複雑な仕組み機構をさらに解説すると、ジェットの最中に突然バンジーが始まる所までは理解出来ますね? で、その飽きと慣れを来なくさせる仕組みの1つとして、バンジーを行なう事が出来る複数のバンジーポイントをあらかじめ複数設定して、それを1回ごとにランダムで機械によって自動的に決められるという所の解説も大丈夫ですね?
そして難しいのは複数の出発地点の辺りだと思いますが、これはそのバンジーポイントを中心点(出発地点)として、そこからバンジーを行なっても大丈夫な辺りで間隔を空けて複数点用意させるという意味です。
つまりその安全にバンジーが出来るポイントとしては1つだけども、出発地点には多少の誤差があっても大丈夫なようにして、その誤差をランダム性にして不規則性を高めさせるという仕組みです。
つまりその基準点を中心と見た時に、その中心と前後を誤差としてランダムにさせると、1つのバンジーポイントで3種類の違う予期せぬバンジージャンプにさせる事が出来るようになるという事です。
これならば、ラストの1地点が予想されるような状況でも、そこからさらにどの地点で突然始まるのかが開始のほんの直前まで分からない状態の予測不可になるので、どのバンジーポイントだろうと同じ予期せぬスリルを味わわせる事が出来るようになるのです。
その上で、バンジー終了後にこれまた突然再開されるジェットコースターも同様に予期せぬポイントからのスタートになるので、慣れることが難しいスリルを楽しみ続ける事が出来るでしょう。
この仕組みを整えた上でアトラクションを最大限楽しませる為には、基本的でかなりの所で採用されているとは思いますが、電磁石の反発の力と吸着の力を最大限利用させて、ジェットコースターの最中での急激な急停止(ちなみにお忘れかもしれないけど、この急停止+反動の勢いによってバンジーの突然開始ですよ?)と、バンジー終了後の再スタートでの再加速の力を最大限スリルの増幅に努めさせます。
そして更なる余計かもしれない追加要素として、このアトラクション専用でメンバーカードなる物を作成して、各種どの地点で何回飛んだかを記録させて行って、1周コンプリートの目安を分かる形にさせてみるとか、そのカードごとに機械が判断を加えられるようにして、次はどこにすれば予期しないようなポイントに出来るのかなど、コンプリートを目指している人向けに未だに飛んでいない地点の飛ぶ確率を高めさせる仕組みを追加するなりでさらに楽しませていく事も可能です。
そして基本的なジェットTHEバンジーの構成は、バンジーポイント最低3以上で、誤差レベル2以上で決めていくと、基本的な面白さは十分に得られるでしょう。後はジェットコースターとしてのコースの長さとバンジーポイントを確保できそうなポイントの数で決めていく形にすると良いです。
このバンジーポイントはある程度の開けた空き空間が必要になるので、コースによってはあまり作成が難しいかもしれませんが、誤差レベルであればわずかに変えていくだけでも利用客にとってはタイミングがかなり違ってくるようになり、また開けたバンジー空間内に飛ばせられて安全が確保される位置が基準となるので、誤差レベルは意外とかなり高めていく事が可能です。
この件で極端な例で行くと、超短いコースでバンジーポイントは1つしかないけども、誤差レベルが10以上あるというのならば、それでもかなりの効果と面白さを持たせる事は出来るでしょうね。
要はどのタイミングで強制バンジーになるのかが予測不可能にさせれば、このアトラクションとしての真価は発揮されるわけで、ポイント&誤差含めて6ポイント以上あれば十分にランダム性による予測不可なスリルを味わわせられるでしょ?というのが今回の話です。
難点としては、心臓の弱い方お断りと2つ含めたスリルを相乗効果も含めて一気に体験したい人向けという感じだから、その物好きはどれだけいるのか不明という事です。少なくともそのどちらか(ジェット&バンジー)が普通以上に楽しめる人であれば、さらに楽しめるアトラクションである事は言えるでしょうけど。
それではここまで見て頂きまして誠にありがとうございます。
ジェットコースター~終了~バンジージャンプ