旧536回 水中建築~その技術は宇宙にも転用可~
この技術はすぐに必要になる物ではないが、いずれ地球の海面水位の上昇と共に必ず必要になってくるだろう技術体系なので、ここに軽くまとめておく。
ただ、現時点でも水没系によって深刻な状況に悩まされている所にとっては、未来を生き残る為の技術にもなって行くので、なるべく早急な検討をした方が良いとだけ言っておく。
そしてサブで書き加えている通り水中建築の技術は宇宙空間や外惑星などでも応用が可能な無重力に近い空間の建築技術体系なので、未来の建築技術の1つとも言って良いかもしれない。
水中建築というのは、主に水に包まれた水中内で建築を行なっていき、水中内でも平気な建造物や海底を土台とした海の中に住環境のある建物を作る技術等を言い、これとは別件で国や町が水没の危機にある所では、この水中建築等をうまく使う形か海上都市を使う形にて国や町を維持させていく流れになって行くでしょうね。
この基本形としては海底に確固たる土台を築き上げて、その上に建築をしていき、途中水中内でも作業などをしながら、完全固定型・水流回避型・完全別離合体型の3つの形があって、これはどのスタイルで上昇していく水とうまく付き合っていくのかの形になります。
そしてもう1つの基本形は船などの錨に該当する仕組みの応用型で、水中アイスランス射出型と言う形になりますね。こちらは説明が簡単なのですが、単純に海底に射し込む形で射出した後、強力な冷気を内部から付近に放出させて、ランス周辺を凍り付かせるようにして、より強固にその場に留めさせる力を強くさせる仕組みという内容です。
解除時は逆に熱を放出できるようにすれば、溶けて回収して移動出来るようになります。
そして水中建築で土台を強く構築させようとしたら、水中でも動かせる機械や専用のロボットを使う形で構築していく形で、浅い海域では水中ボンベ等を組み合わせて海上からの空気ケーブルで長時間活動できるようにする。
それより深い海域では耐水圧スーツの開発や無人機等で動かせる仕組みを作り、巨大な箱型空間等を用意して空気圧等で排水できる形から普通の条件下で建築が出来るようにして、作業場所ごとで設置場所を変えて、もしくは箱型空間を繋げて行く形でなら、水中内で建築の専門技術を直に働かせやすい形にする事が可能となる。
もちろんそこから水中内を直に見ながら潜水型の無人機等を通して遠隔操作していくという形で作り上げていく事も可能である。
基本的に水没がある状況や周りが海の水に包まれる状況では、鉄骨などが基本となるが、先のように場所ごとに地上と同じ空間を保持できるのならば、その後の水の中でも大丈夫な形にすれば、地上と似た建築の形でも平気となる。
もしくは機械等にて真空状態や機械同士の合体などを組み合わせる形にしてもそれが可能になり、基本的な水中作業では、高所用の足場などは基本必要無いが、状況に応じて位置固定が出来る物等は必要になってくる。
それで先の固定の形からの3つの分岐に関しては、完全固定型は分り易く普通の建築と同様に作り上げて海面水位の上昇等と共に適時増築させていく状況になる。
水流回避型は基本的な波や潮の影響にあまり逆らわず耐久性を高めるために、水の流れの状況に合わせて自動的に回避し、多少の水位の変化にも自動的に対応出来る形として、必要なケーブル等を完全土台とは別に少し浮かせられるようにして、ある程度の状況は対応しつつ本格的に水位が上昇したらそれに合わせて適時嵩上げしていくという形となる。
最後の完全別離合体型は土台は土台で構築するけども、居住部分の家に当たる所は、海の上に浮かんで海上航行もある程度は出来る形として、一時休憩所のような形で止まり固定できる形である。
基本は完全固定型が楽であるが、海面の水位の基本変化や波の状況をもろに受ける事になるので、その辺による建物の耐久度の状況が悪くなりやすいが、水流回避型ならば、基本的にそれらを回避できるようにする所を別に付けるので、上の建物部分の耐久性を高く保たせやすくなり、多少の変化の対応力もあるので、利便性や危機対応としては強い形となり、完全別離合体型は、状況に応じて留まる場所を選択出来て、大きな津波や台風到来などに自力で回避して別の所でまた留まるといった形にする事が出来るが、こちらの仕組みにする場合は、これに対応した土台をいくつか作成して用意させておく必要が出てくる。
それらが現状の地上と似た形で海の状況に対応して過ごして行く建築の形であるが、これとは別口の海上都市にて、基本的に海の上に浮かべる形で人工の都市を作り上げて、その上に地上の建築と同様の形にする事が出来るので、楽な形はこちらだが、国家形成として正式な土地を維持させ続けたい場合は、水中建築等に頼る必要があり、縛られる土地は必要無くて生活して行ける広い場所が地球上にあれば良いという形は、海上都市の形が最適となる。
海上都市は基本的に船の寄せ集まりでもできるが、本格的なのは造船技術から作り上げれば、十分作成可能である。原理が一緒ならばあとは大きさの問題だけである。
先に海上都市を作り上げてから水中建築等にしていくというのも可能だし、その方が技術や安全性としても強い形にする事は可能。
島国で元の領土を維持していきたいけども、島全体が水没していく危機にある場合の対処法としては、メインの中央部分と外回りの部分にそれ以外の島の土などを運び込んで嵩上げして行き、運び出されて無くなって行く場所には水中建築等で、建物等を構築できれば、領土を島として維持しつつ居場所は奪われないようにする事が可能であり、さらにその領土周りで船による移動や住居の形を構築させていけば、十分にそこから発展させていく事も可能である。
領土にはそれほど関心が無いのであれば、海洋都市国家の形として大きな船等でその上に居住可能都市や街を作り上げて行ければ、十分に発展し島の風土を保たせる形にさせる事も出来る。
それではここまで見て頂きまして誠にありがとうございます。
水中建築~終了~海上都市