旧604回 ALS患者の生きる権利の波紋
さて今回は主に報道で取り上げられているALSの病気から起きた自殺願望の安楽死に関して起きた事の改められる波紋についてですね。
ALS患者の安楽死依頼からの問題に関してですが、私はこれを殺人だと確定して言える事はありませんね。
状況的に自殺の形と同じであり、本人が行動出来ない体だから他人にお願いして自殺する事で、この世で受けている苦しみから解放されたいと願う思いの形によってね。
それは基本的な自殺者の人達の思いと変わる事はあまり無いでしょうね。それに至る原因は違えど、そこから導き出された答えは同じであるから起きている現象ですよね。
それで、私は基本的に安楽死に関しては肯定派であり、裕福な人は貧困者たちの気持ちが分からないでしょうから、度々それで生きる形の価値観や生きる権利や死ぬ権利で相違が出てくるのですよね。
今回同じALSの人でも生きるべきだと言っているのは、大概が裕福な環境下で生きているか金銭関係なく生きていて欲しいと思う事や介護が好きな人の下で生きる事が出来ていて、それで生きる幸せを得られている人達からの生きる権利こそが大事だという発言であるが、全ての人がそれを受けられる環境では絶対的に無く、金銭的に苦労して社会から排他的で絶望を得る人も居て、今回の人も決して裕福と言える状況ではなく、介護してくれる人も基本的には金銭目的の人であるから介護を受けている事への不満や苦しみは多分に発生する事でしょうね。
それに加えて、それに見合うだけの過分な報酬が渡せているならばまだ別でしょうが、単純な介護の仕事で来ているだけの人である場合、それが人であるが故の苦労は絶対的にあるでしょうし、その人の介護疲れストレス系も含めて、患者の方が申し訳ないと思う感情が生まれやすい環境でもあったという事であり、金銭目的の介護の人達はそれを他に働き先がなくて仕方なくでやっている事が多いし低給である事も多いので、その人の本来果たされるべき生きる権利を奪ってまで、ALSの人が一方的に生きる権利を主張するのもどうかと思うでしょうね。
満足以上のお金が渡せる高額払いならば、仕事介護の人達とも嫌な環境にはならないでしょうが、基本的裕福な人たち以外はそれが出来ないので、その負の感情から安楽死に走る感情が生まれやすくもなるという事ですね。
だからそれに対して苦しみを感じる事が多くなるという事であり、いくら金持ちALSが生きる権利は大事だと言っても、それが全て同じような人達に当てはまる事が出来ない状況では何も意味は無く、本当にそこで苦しんでいる人達の思いや気持ちを理解できずに言っている内容でもあるという事ですよ。
つまりその問題点となる所は、誰かの生きる権利を奪ってしまっている状況が作り出されている所であり、だから介護疲れで殺人事件が後を絶えないわけですけども、それを本気で何とかしたいのならば、誰にも迷惑を掛けない形で生きる権利が得られる環境を作り出せればよいという事で、現状でも重度のALS患者は会話をする為に機械の力を借りているのならば、介護も含めて全てを人の手から機械の力を頼る形も可能という事に出来れば、その人が生きる為の権利を阻害される要因を無くす事が出来ると考えます。
機械に頼った介護の形は…と思う金持ちALSの人達はいると思いますが、全員が全員お金持ちではないこの社会環境下の中で、全てを完全に安心して任せられない人だけに頼る方が間違った方向に進ませるのですから、選択肢として生きる為の金銭面以外は誰にも迷惑を掛けずに全て機械に任せて生きる事も可能という選択肢があれば、生きようと思える生きる権利を多くの人が得られるようになると思いますけどね。
もちろんお金が多くある人は、人に任せる形にしても全く問題ないですけどね。
生きる権利や死ぬ権利の事を言いたいのなら、まずこの社会環境の事を考えて何とか出来る方法を示した上で言葉を交わす必要があると思いますけどね。空虚な言葉だけでは、何も響かないし変わらないですからね。
現状介護の現場は、本気で介護の仕事に就きたいと思って仕事をしている人は全体の1割にも満たないでしょうね。
残りは他に仕事がなくて、取り敢えず仕事に就けて生きる為のお金が稼げることを目的に来ている金銭メインの介護ですよね。
それでも介護の仕事内容に比べて、低賃金である事が多いから、要介護者に普段のストレスから暴力を振るって殺してしまう事も多く発生しているという事です。
それは全て、金銭目的の介護仕事人だから起きている問題なのですよ。
そして人至上主義は、介護される人が暴力を受け殺される危険性があっても、そこに頼らざるを得ないという本末転倒な状況が続いているという事ですね。
さっさと心の条件解除で、機械に頼って生きていくという選択肢を構築できれば、そんな苦労や不幸を負う事も無かったでしょう。
お金が無いなら人に頼るな!いつか殺される危険性が増すだけですからね。
それに比べたら、機械の方がどれだけ迷惑を与えても変わらず同じ仕事をこなしてくれますから、安心の面では段違いだし、要らぬ気遣いをする必要もない分、心を落ち着けやすくも出来るでしょうね。
異性の介護という事でも、介護される側にも介護する側にも予想以上の心的ストレスに繋がる事も多いようですからね。
それではここまで見て頂きまして誠にありがとうございます。
介護疲れ~終了~ALS患者の生きる権利