旧397回 宇宙エレベーター作成に関しての問題点~最大の脅威宇宙ゴミ等~

今回は開発が検討されていて近い内に実現か?と叫ばれている宇宙エレベーターに関して忘れられている問題点を話していきます。

単純にそれが出来たら便利になるという話で終わらないのが、現実の悲しい実情ですね。これと似たような話は空飛ぶ車にもありますが、あの回を見て危機意識を現実の物として感じられた方は開発会社などに危機の内容を知らせた方が良いと思いますよ? 未だにバカの様に夢見ている便利な乗り物だと確信している人が多いようですからね。

本題の宇宙エレベーター作成&設置に関しての問題点の話ですけども、簡単な所ではどう設置するのか国際的な問題がすぐに思いつかれてその辺の事を重点的に考えていると思われますが、それは本格的な問題の前には些細な問題でしかありません。

 現段階で考えられている宇宙エレベーターは普通のエレベーターのようにロープで上下移動する基本的な構造をそのまま地上と宇宙でも使うという形の宇宙対応版という構造のようですが、忘れられがちな問題点として基本的に地球は結構な速度で自転しています。

球体であり常に自転し続けて回転力による引力を生み出しているわけですから当然ですね。という状況下で大事な事は、宇宙側のエレベーター装置にも地球と同期して一定の速度で同じ方向に回転する移動力が必要になります。これを怠ればすぐにでもロープが引きちぎられるか緩んで正常な動作には絶対に出来なくなるでしょう。

そしてエレベーターは基本的な事として大気圏突破を何度も繰り返す事になるので、それだけの耐久性能と中の温度の問題を解決する力も必要になるでしょうし、ロープのメンテナンスの事も問題ですね。基本的にロープ1本などで繋げる形ではメンテナンスが難しくなるでしょうから、基本的な耐久度と安全性の確保が難しくなるでしょう。

これを複数でやるとしても、ロープ剥き出しの状況で地上と宇宙を繋ぐ形では様々な要素による影響で耐久力が大幅に減退させられるでしょうから、何かしらカバーなり塔なりを建造して守る仕組みにする事は必須でしょうね。(神話のバベルの塔も似たような意味合いでしたし)

 だって地上では雨や雷の影響が加わりますし、大気圏内では強風効果も加味されますからね。数百トンも動かせるような強風と対峙して果たしてまともにロープはそのまま耐えられるでしょうか?もしくはエレベーターを介してもその強風に耐えられるでしょうか?

 何かで覆ってその風や雨等と直接衝突を避ける必要があるのでは? あとは未来のテロリスト等にも狙われそうですからその意味での耐久力と防御能力を有した壁は必要でしょうね。

そして宇宙エレベーター運用最大の問題は宇宙に無数に存在するゴミや時折飛来してくる隕石等です。

 これらは基本的に地球に引き寄せられて降ってくる物体ですけども、普通の状況下では大気圏の熱に焼かれて燃え尽きて基本地上には影響がありませんが時折燃え残ったのが隕石として地上に落下してきたりしますよね?

 あれは地球内だから確率が低いのですが、宇宙空間での地球周辺においては結構普通に存在する状況にあり、いくつも地球目掛けて落下している状況にあります。

 その状況下で宇宙エレベーターなる物を付けて、それが単独での回避行動が出来ない状態としてわざわざそれらの引き寄せられた隕石やゴミたちがエレベーターを自力で回避してくれる夢のような話がどこに存在するのでしょうかね?

基本そんな夢幻は存在せずに普通にエレベーターに向かってそれらは飛来してくる事になるでしょう。

そしてロープが傷ついたりエレベーターにぶつかったり装置にぶつかる等で甚大な事故に繋がる危険性を常に有する事になり、それらの対処策が絶対的に必要だと言える問題です。

何の意識も有せずに存在する日常の自然災害のようなものですね。それに対処する考えを今の科学者は有していないと考える。

それに対しても塔なり壁なりを作り上げればある程度は対処できるでしょうが、日常レベルの災害攻撃には絶えず修理する必要が出て現実的ではないでしょう。それを最終防衛ラインとして使用する形にして、基本的には隕石やゴミ等を迎撃できる無人迎撃機で守らせる方向での運用が必須でしょうね。

 軽い物であれば通常軍用の弾頭マシンガン等でも十分迎撃効果は持たせられるでしょうが、大気圏を突破できるクラス以上の隕石等においてはそれらでも力不足になる可能性は高いでしょうから、現状の基本だとミサイルが必要になるでしょうけども、その為にミサイルとなると宇宙エレベーターの存在意義が薄くなるので、宇宙空間でも安定して高威力を出す事が可能な電気圧縮によるプラズマカノン辺りを作り出して超高電流の塊で焼き切る威力でそれらを迎撃していく形の方が低コスト低資源の形になるでしょう。 後は普通に宇宙ビジネスが普通になり始めた際の防衛機としての役割の意味合いもありますけどね。

これらが現状の問題と対応策の一部ですね。基本として地球の自転と連動して移動させ続けられる形の固定化された強大な壁で覆うか塔のような物で覆うなりした物の中に宇宙エレベーターを設置して、その中で活用の形にして地球内の自然現象から守る形にし、宇宙の方では無人迎撃機により隕石や宇宙ゴミなどの飛来からエレベーターを守っていく必要があるという話ですね。

これらすべて対処出来るようになって初めて安全に使用していく事が可能となるでしょう。何かあったら使い捨てという超高コスト仕様で行くのなら別ですがね。(多分既存宇宙船仕様よりも高コスト)

 ちなみに理由は、その壊れた宇宙エレベーターはどこに落下してきますか?という話である。回避不可な最強の人災になって降り注いできますからね。主に大気圏内のほぼ無事な硬いロープが重力に引き寄せられて超高威力の物体になって。被害は、隕石の比ではない。

この宇宙エレベーターの参考もガンダム系で作っている作品ありましたよね? OO

それではここまで見て頂きまして誠にありがとうございます。

 宇宙エレベーター~終了~バベルの塔、無人迎撃機

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