旧300回 人工滝&噴水発電~ついでに津波対策にも~

今回は水力発電の新たな形の紹介をしていきます。ちなみにこれの主な設置場所は海になるので、波発電系の仕組みと完全に違うタイプになっております。というか海に人工の滝を作り、噴水を作るという一見不可思議な話となっております。さらにこの機構の違う用途として、津波発生時にその津波の威力を吸収して発電する仕組みにも使う事ができます。

それでは本題の人工滝&噴水発電の解説に移ります。まず滝の形式での水力発電に関しては、ダムなどの形式を取ったりして活用されている内容ですが、これは非常に場所を選びますし効率的な発電にはできないでしょう。雨などで大量の水が溜まらないと使えないので。

 しかし滝形式の水力発電は自然の力を最大限活用する発電方式ですし、なおかつそれによる発電効率も高い物があります。それを天候や季節関係なくいつでも24時間稼働させられれば、他の効率的な大発電に匹敵以上の発電量を作り出す事ができるでしょう。

そこで考えついた答えが、海に人工の滝を作り出して、それで活動させ続ければ莫大な発電量を得られるようになるでしょう。これは波発電よりもさらに効果的な発電形態です。

ただし、普通に皆さんが考えると海に滝を作る事は不可能に近いと考えられるでしょう。なぜなら、滝形式を取る為にはそれなりの高低差が絶対に必要になるからです。海に作ると言ってもその高低差がどこに存在するのか?という辺りで考える事すらしないでしょう。

しかしある方法で仕組みを作れれば、海の中に巨大な滝を常時発生させ続ける事が可能になるのです。その方法は?と言うと、巨大な建造物を海に沈めてその中で滝の形式を発現させればよいのです。何も水しかない場所でみんなに見えるような滝をわざわざ作る必要はありません。建物で囲ってしまって、その中の上部から水を下部に送り込む形式の縦長の建造物を作れば、人工の滝を作り出してそれを大規模発電へと利用する事は可能です。

ただしこれだけでは、入れた後の水をどう排出するのか?という事の壁にぶつかりますが、理想の形としては、排出口辺りに空気の圧力を用いて内部の水を外の海に押し出す効果を常時発生させ続ければ、半無限に水を取り込みつつ発電をして、その使った水を元の海に返すという方法が取れます。

もしくは水が満タンになってから、外から空気を大量に取り込んで風圧で押し出す形にするという方法でも行けます。その為この発電装置の形としては、縦長の形をしていて建物の一部が海から上にも存在して、空気の取り込み口や上部の空いた場所に太陽光パネルでさらなる発電効率の強化を主に取り付けます。一部の建物活用電力などをこれで賄う形。それでも初期運転ぐらいで、あとは水力発電で少し回すぐらいとして発電装置の電力使用量は賄えるだろうけど。 その他としては、人などの管理が行ないやすくぐらいですね。

ただ、この仕組み自体も難しい場合やそれでの消費電力量の消費をなるべく減らしたい場合は、発電装置(建造物)自体を海面高く浮上させる機構を取り付けます。その方法としては、まずこの発電装置を海底に取り付けられるようにします。そこで固定できる仕組みを作って、発電装置自体は上下可能な状態にします。

そして上下の際に必要な物は電力ではなくて、大型船などを海に浮かせる為にも使われる浮力の原理を用いて大量の空気などを下に集めて、その発電装置を海面高くまで持ち上げてそこから中の水を一気に放水して中の水を抜くという形にすればよい。

さらにその際に放水する箇所付近で同様に滝の発電機構を付けられれば、水を取り込む際にも放水する際にも同様に発電を行なうという形を取る事ができる。ただしこの形は場所によっては往来する船にとっての悪影響(人工的な小規模津波の発生)になったりもするのでその位置関係には十分考慮する必要がある。

ちなみにこの性質を用いて、海水浴場などの場所で、サーファー向けに大波などをついでに発生させられるようにする事も可能で、さらに離岸流や潮の影響で流される人に対して岸の方向へ押し返すような使い方にも検討する事ができる仕組みにもなりえる。

そしてさらに接近する津波に対しても有効に使う事ができ、発電装置上部付近など(津波の高さによって開口する場所を変える必要がある)で津波を発電装置内に取り込んで、そのまま海に戻すような使い方で、津波の勢いを発電に生かしつつ津波の勢いを減少させる使い方にも使用する事が可能。

なので、津波対策兼常時は大規模発電の仕組みとして港や町の近くの海に設置したり、海水浴客を守ったりサーファー向けにする用の大波を発生させる兼それ以外の時は常時発電させる仕組み(非常時はついでに津波対策にも使用可能)で海水浴場などに設置したりなどが理想的な形である。

 さらに別の使い方として発電とは関係ないのだが、浮上させた発電装置で放水させる際にスプリンクラー形式のような形で、周りに海水を振り撒くなどの使い方も出来る。ただし振り撒くのがあくまで海水なので、夏場の海水浴客の為の暑さ対策の1つぐらいにしか現状思いつかない。さらに言えばそれで水分は蒸発するのだが、残った塩が落ちてくる形になるので、便利かどうかは微妙な所である。 発電装置に水と塩の分離を同時に行なえる機構を付けられれば別だろうが。

この方法であれば、発電装置さえ完成させられればあとは勝手に大規模発電が繰り返されるという仕組みにする事ができる。これならば大量の電気を天候や季節に関係なく作り出す事ができ、なおかつ自然の力だけでの発電なのでとてもエコで環境に優しい大規模発電にする事ができるだろう。ただし大量の水を取り込む際の時に、魚などが一緒に吸い込まれたりしないような仕組みも施す必要がある。場合によっては生態系に悪影響を及ぼす可能性もあるから。キチンと水だけの循環で出来れば、特に問題は起こりにくいだろう。

 そしてこの方法は島国の国では特に最大限活用ができ、日本においても陸地上以上の発電量を海で得る事も出来るほどだろう。さらには非常時の津波対策などにも活用が可能なので、兼用の仕組みとしてぜひ検討してもらいたい。

それではここまで見て頂きまして誠にありがとうございます。

 人工滝&噴水発電~終了~津波対策

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