旧223回 子供の夏休みと教育

今回は子供の夏休みを10日にしようとする街が出てきたという話だ。理由としては教師の過労働で満足な教育課程で子供に教えられない状態となっている事の解消策として、夏休みを10日に短縮する代わりに普段の教育時間を少し短縮させるという話だ。具体的には週の2日の2コマ分削減。つまりその日は終了が早いという事。

 これで解決に導けると街の代表は言うが、一部の子供の授業への取り組み意識が低下したりする原因になる可能性があり、一概に解決となる可能性は低そうだ。それに普段でさえも教師は忙しいのに、休みの日を少なくすればそれはひいては教師の作業する時間も増加する結果になるのではないのか?(最悪教師によっては今よりも悪環境になる恐れのある方法だ)

 週毎は少し減ったとしても夏休みが授業で埋められる分その処理も増える結果となる。しかも週では減ったが、続けざまが増えるというのは、担当教師によっては今よりも作業量が増大する結果になりかねない。

さて今度は子供側目線で考えるが、単純に休みの分が授業に当てられて休み自体の数が減少するというのは、自由に行動できる時間が削られて、学校では学べない事を体験したり勉強したりできる機会を奪う事となる。学校の授業だけでは不安に思うのであれば、塾に通わせる事や得意分野を伸ばさせる為の塾や習い事に通わせるという時間を削る事になり、長期の休みでの家族との時間の縮小や旅行などの楽しむ行為すらも奪い取る危険性を孕んでいる。

決して学校授業だけでは得られない体験が長期の休みにあり、それを自由に学ばせられる期間が長期の休みであり子供にとっての貴重な学びの機会になるというのに、教師の過労働での解消策と学校授業の質の向上の為だけにそれを奪うというのは、結果としてマイナス要素が強いと私は感じる。これからの社会には役に立たない子供を育成したいというのであればこの方法でも良いが、これからのAIや無人機が活躍して何かしらの分野で特化型の人間に成長できなければ職が無くなる時代には向かないだろう。単純作業のほとんどがこれから無人機やAIに取って代わられるだろうから。

さらに親の意見では子供に対して無責任な意見が多く見られた。食事を作るのがめんどいから学校に預ける時間が増えてうれしいだとか、どうせ休みだと勉強もしないからちょうどいいだの。

 この長期の休みが例えだらけていても充実していてもそれが今後の成長の礎になっていくのです。その機会すらを奪ってしまう可能性がある事にそんな少々下らない理由で賛成というのは、子供の教育参加に少々無関心すぎでは?

 それに、今の日本では年々気温が上昇していきます。そんな高温の状況下で子供を登校させる事は熱中症の可能性を引き上げる事に繋がりませんでしょうか? 今回の街の対策では全学校にクーラー配備させると言いますが、登下校の際の危険や体育の時間ではたとえ数十分でも危険性があって授業にならない可能性もあると思いますが?屋内&クーラー最強状態でやればまだ大丈夫かもしれませんが。電気使用がとんでもない量になりそう。最低使う日は朝からずっと終わりまで稼働させる必要あるし。

さらには長期の休みが無い事でのモチベーションの低下に繋がる恐れもあり、それによる学力低下の影響をどれだけ考えての判断なのでしょうか? この街だけだと、周りとの環境等でやる気が下がったりする原因になる可能性も。

そして教師の過労働の原因と教育の質の低下の原因の大元は教育方法の内容が骨董品(要は錆が付くほど古い)である事と教師の待遇面などで文科省や政府などが怠けすぎているせいでしょう。

 1つの学校当たりの教師の数の増量と給与や休みなどの待遇の面での法制度での改善が強く要求される状況です。さらに教育方法の教え方がアナログすぎて効率悪すぎるという事。今の時代は無人機ですら活躍が盛んになっているデジタル全盛期です。

 最早全学校で学校授業の教材としてタブレット端末方式で授業を行なっていくべきでしょう。そうすれば鉛筆や消しゴムなどの諸経費が無くなる(子供や親の負担減)し、プリント作成から印刷の流れや採点やチェックなどの作業効率がスムーズに出来て教師1人辺りの仕事量を今よりも半分くらいは短縮できるでしょう。さらにはそれで授業として教えやすく出来たり、生徒毎の長所短所を見分ける事の作業などもデータ化ですぐに出来て楽にできるでしょう。

さらにVR技術と組み合わせればさらに質の高い授業の構築も可能にできます。なぜ取り組まない?政府や文科省が怠けすぎているから別にどうでもいいやといつまでも教師やさらには子供まで苦しめているのに、夏休みは減らせるけども授業のデジタル化には取り組めない道理はどこにあるのでしょうか?

 というかすでに取り組んでいる学校がすでにいくつかある事をご存じではないのでしょうかね? 政府や文科省が役立たずの無関心であれば、独自に動いていく事が必要と言う事です。今回の件ではそんな事も出来ないで悪策に動こうとしているバカという事でしょう。

 取り組みに費用が掛かると言ってさらに持ち帰られてのごたごたが気になるなら、机に備え付けてしか作動しないタイプとかでもありでしょう。

そしてさらに言いたい自説は、直接の進路などに影響しない無駄な授業が多すぎるという点ですね。これは今までにも強く言っている事なので多くは語りませんが、学校授業の質の低下の理由の1つに子供に将来で役立つ授業を教えていない事が多いという事でしょう。

 大体の普通の大人は子供の頃に習った普段は使わない単語や公式は大体忘れ去っているものです。それを無理に覚えさせる必要性はどこにあるのでしょうか?それ特化や目指す道の先に必要な情報や知識であれば必要かもしれませんが、そうではないのであれば意味の無い無駄な授業という事です。そう考えると小中高での基本授業では、半分以上が無駄な授業ではないでしょうか?もっと子供の自主性や興味性で授業を子供に合わせて深く教えて行ける教育に変えるべきなのではないでしょうか? そうする事で教師の仕事量の削減と子供の学力の向上により繋げていく事が出来るでしょう。

それではここまで見ていただきまして誠にありがとうございます。

 夏休み~終了~教育

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