旧192回 風と風力エンジン
私はこの地球の自然の中で風の力は無限の可能性を秘めていると感じていますし、時にその力は人間を遥かに超えるほど強いとも感じます。 普通に吹く風では、そこまでの強さはありませんが、その勢いが強くなり強風や暴風又は突風へと変われば人間程度は軽く吹き飛ばせるし、1tや2tの重量のあるものでさえも軽々と吹き飛ばせるほどの力を秘めています。また風が集まり渦を巻けば、竜巻やつむじ風や台風などの強力で持続した暴風などを発生させ続ける現象が起きます。
現在の科学力でも1度発生した台風等を完全に消すことは出来ず、毎年世界各地で大規模な被害を生み出しています。さらに雪と交れば吹雪となりますし、炎と交れば熱風や火炎龍等の脅威の度合いを上げる要素にもなります。これだけの猛威を振るってなおかつ未だに人間が制御しきれない力の1つが風という事です。
この風の力をもっと有効に活用できる機器などを研究していけば、もっとさまざまな事が成し得られるようになるでしょう。強い風の渦を人工的かつ巨大な状態で発生できるようになれば、台風などに根本的に対処が可能になるという事も出来るでしょうし、風の力は莫大なエネルギー量で無限(地球に自然が存在している限り)に作り出せているので、この力をうまく活用できれば原発以上に電力を発生させつつ安全な発電所を作り出す事も出来るでしょう。現在の自然風まかせのようなやり方では無く。
それで、風力エンジンですが原理としてはヘリやドローンなどを空に浮かばせるプロペラと変わる所はあまりありませんが、そのプロペラの数を同じ所で複数回して、より強い風の力を作り出す事は十分可能でしょう。簡単想像としてヘリのプロペラの上にもう1つ同じ大きさのプロペラが存在しているというような状態ですね。(もしくは複数個)
これで単純的には2倍の浮力を稼げるのでしょうが、現実的にはヘリなどの物体をぶら下げている状態では、多少上昇かヘリとして機能出来ないかぐらいで現状の航空機では役に立たないでしょうね。下へ送り出す浮力の強さに本体部分が耐えられなくなる恐れがある。
もしくは周りに対する風の影響度が強くなりすぎる。なので、普通の剥き出しプロペラ状では、量を増やしても無意味となる。ならば影響化を限定させたうえで風の力を1点に集中させる形であれば、効果的な運用が可能ではないのか?という話である。つまり複数のプロペラをまとめたものを航空機などで使われるエンジン部分の中に収納させて、そこで回転させれば強力な風力を1点に集中させた強力な風を作り出すことが可能だろうと言うものである。
それで外観と内部構造はそんな感じで大きさを調節すれば、いろんな物に対応可能な風力エンジンへとすることが出来るだろう。
風力の調整としては、内部のプロペラの数を変更できれば自由に調節可能であるし、最初のプロペラ部分で強風を起こせれば、残りのプロペラはその強風で回転させて電力の削減や電力を生み出しつつ半無限に稼働させることが可能になり、風力エンジンの規模によっては燃料(又は電力)の心配なく半無限的に空中で滞空させ続ける事も可能となるだろう。初回電力とサブ電力として、ソーラーパネルも付ければほぼ平気。あとはプロペラの耐久性能次第となる。
これらの技術が確立できれば、大規模風力発電所や滞空型の施設や街なども建設可能になる。浮遊大陸や浮島・天空の城なども作成可能にできるだろう。
もちろんこれは兵器にも転用されて、私が提唱する対ミサイル&航空機用の無人滞空型対空砲や航空戦艦や文字通りの航空航行母艦などにも用いられるだろう。兵器に使用される恐れがあるから開発に消極的であるというのは愚かである。どんな技術であろうとも完全に平和の為だけに使える技術などありはしない。どちらかというとその技術をどのように使用するのかという人側の問題である。技術自体には罪は無く、それを使う人類が良き方向に使うか悪しき方向に使うかというだけである。
それにこの技術の元はすでに生まれているのだから、それを取り消すことは出来ないし使わないようにして今の生活は成り立たない。そしていつかは人がその領域にまで足を踏み入れる事には変わりようがないわけで、それは遅いか早いかなだけである。
ならば平和的に活用したいと考える人達がいち早く確立させて、悪用されないようにしていくというのが大事なのではないだろうか? とはいえ、この技術に関してはどのような方法にしても完全に悪用されないようにできるという保証はない。
またこの風力エンジンの力を使用すれば、靴などの下に十分な浮力を発生させてのウイングブーツやジャンプシューズなどを作成する事も可能になるだろう。また、小型で風を作り出せる技術で重い物を運んだり移動させたりできるようにも可能であろう。
それではここまで見ていただき誠にありがとうございます。
風の力~終了~風力エンジン