旧125回 独裁的民主主義への道 終章 -国落とし-
独裁的民主主義への道の最終章に入っていきます。前回までである程度まで東京自体の能力を低下させたうえで行っていきます。今回の策では、東京の周りにある県の中で、どれか1つでもこちら側に引き込めたら開始の序幕を揚げる事が可能となります。一番良いのは周り全てと、東京が政府とは別れる形でこちら側につく事です。 この開始前からその周りの県などに流通力の低下や働き手などの人材の引き抜きで経済が立ち行かなくしていく手法を取って、誘うという方法で行くのですが。
ある程度の包囲網が形成された後、反政府連合側に組しない東京及び周辺の県に対して食料供給の低下等でじわじわと攻めていく手法をまず取ります。既に分かっていると思いますが、私が取る戦国時代の伝統的攻め方とは、兵糧攻めです。これは特に相手の自給率等が低ければ低いほど効果的な手法です。
まず包囲してからしばらくは進行しません。大体1~2カ月程度は包囲したままの状態(封鎖が常時取れる状況下にして、残りは近辺で仕事などをしながらのんびりと。状況を見て期間を延ばしたり減らしたりします。ここは臨機応変に)にして、働き手の減少と使えない役人だけが増えている状況下で、ただでさえ少ない日本の自給率から来る食料が途絶えたら残りは、海外製品と備蓄食料だけになります。
これを支援してくれる人や頼る人と自分達で消費をすると大体これぐらいで少しずつ厳しさが見え始める頃でしょう。経済力や地方のお金が入らない状況下となるとさすがに、資金にも陰りが見えてくる状況となりますからね。 こういう状況だからって無駄に造幣所とかで紙幣を大量に作ろうとか考えれば、暴落して窮地に立たされる可能性もあるのでまずやらないだろうし。
それでさらに支援者等の心が離れていくような時期に豊かな食糧を持って進行していきます。(一番嫌な戦法でしょう?) そして連合側でおとなしくすることを条件に食料を配っていきながら政府を包囲していきます。この時には自衛隊や警察組織が大量にいるかもしれませんが、第2章の戦法で基本攻めていきます。
逆に数が多いほど戦いはかなり楽になるのですが。それだけ食料が無くなる事に繋がるし。だから第2章+暖かなごはんで攻めていきます。 信念と食欲、果たしてどちらが勝るのでしょうか?空腹時には。
これに対峙する部隊は普通の民間人100~150人くらい(相手の団体1つにつき)で行きます。これらはあくまで足止めか誘惑で誘い込むための部隊なので、少なすぎると襲われる危険性があるし、多すぎても無駄になる恐れがあるのでこれぐらいがちょうどいいのです。
という方法で都民と自衛隊等を同時に抑え込みつつ、議員が集結する場所を抑えに行ったりします。自宅等の場合は、抑えられるならその場で。無理なら国会や首相官邸などに追い込みます。(完全逃亡型は無視してかまいません)
国会や首相官邸などには出来るだけそこで会議等が行われている時間に見計らって東京進行を仕掛けたいのですが、無理ならそこに東京にいる議員を集めさせるように仕向けます。要はそこを反政府連合が抑えられれば、勝利として奪い取るという形にします。 これをテレビ等で大々的に報道させれば事実上の勝利になりえるからです。運よくそこに縛り付けることが出来れば、そこに誰1人として出る事が出来ないように完全に封鎖します。
まだ突入はしません。あくまで兵糧攻めが基本戦法ですから。
そして残りの外にいる議員をここに誘導して閉じ込めるか、完全に戦意喪失として逃げきらせるかのどちらかで封鎖しきれた後は、またしばらく兵糧攻めとして封鎖後に一時政権として、ある意味青空国会みたいな状況下で国を進める準備をしていきます。この時に国会や首相官邸内部にいる議員や警備員の一部をあらかじめこちらと連絡が取れる状況にしておきます。 議員等が逃げる際に紛れ込ませる形で。
そのスパイには、内部の食糧事情の説明や、可能であれば議員や警備員の連合側への引き込みをやってもらいます。(暖かなごはんで誘う形)
そして食糧が少なくなってきた頃合い(スパイが失敗の時は、大体1~2週間おき)を狙って、暖かなごはんのにおいを国会や首相官邸内部に送り込ませて降伏を狙っていくというのが最後の詰めです。内部の食糧事情では多分議員達が優先的に食べられる状況だと思われるので、その周りを骨抜きにさせる意味合いが強い。そして周りがいなくなれば自然と、議員達も出てこざるを得なくなる。 残りがほぼ議員だけになったら、直接暖かなごはんと共に突撃しても良いのだけどね。もしくはそれで精神的に追い詰めていくか。(何度も言いますがかなり性格的に嫌な戦法でしょう?)
それで首相含めて全議員を抑えることが出来れば勝利です。 この戦い方では、血を見る事や誰かが物理暴力で怪我をする恐れの少ない最強の戦い方です。そして日本では自給率が低いのでさらに有効手段と化すのです。しかし相手の方で見ると、精神的かつ食欲的に非常に意地の悪い戦い方とも言えます。
こういう兵糧攻めのポイントは、ろくに働こうとしない人材(天下り官僚共)や普段政府の犬(警察や自衛隊等)で徹している人々などを、大量に持久力(自給力)の低い場所に集結させると、防御能力が高まる事よりもむしろさらに食料困難になりやすくなって弱体化してしまう事だ。こういうのは食料が多ければ強い力を発するが、少ないと逆に足を引っ張られる形になってしまう。
お金は有っても実際の食糧が無ければ、食欲を満たすことが出来ないからね。大軍を維持させる為にはそれだけの持久力(自給力)が必要になるという事だ。 こういうやり方を見ると、むやみな殺生で敵の数を減らすだけが有効戦法ではないという事だ。減ればそれだけ食料の余裕が増えたりする事にも繋がるし。
さてこれで独裁的民主主義への道は完結といたします。
それではここまで見ていただきまして誠にありがとうございました。
独裁的民主主義への道~終了~完結編