旧109回 日本の農業を救う手段

今回は今日の報道特集でも挙げていたTPP問題とそれに関する日本の農業の問題について話していきます。

 日本の農業は今かなりの危機的状況にあるのが良くわかる状況になってきましたね。現在の情報社会が進み、農業への関心などが減り、個人農業の難しさと農協(JA?)の腐敗に加えて、農業全体の超高齢化社会で跡継ぎ不足の状況に少子高齢化がさらに後押しをして、もはや危機的状況などの言葉では軽すぎるくらいの絶体絶命的な状況となってきました。 もはやあと数年から十数年位で日本の農業は軽く半減するのではないか?というぐらいです。

現在の農業のやり方では、個人経営で利益を上げていくにはかなり厳しい状況が目に見えている状況です。農協全体も腐敗などの堕落が進みかなり悪い組織になりつつあるみたいですし、元来農業はある意味終わりの無い仕事という感じもあり、関心の薄い若者からは敬遠されやすい業種にあたるでしょう。そりゃあ一日中野菜や米等と向き合って1日を過ごしていくというのは、大変な仕事です。それなのに、給料もそれほど高くなく、今日本では予想外の天候状況が度々やってきて、大きな被害を受けやすいという悪条件です。

 だとしたら若者の目が街中に向きやすくても仕方ないと言えば仕方ないですよね。子供の頃にいざ体験等で農業と触れさせたとしても、大きくなってから農業の大変さを勉強してからだと、農業に向き合う気持ちもいくらか減少するのは事実でしょう。

 つまり今農業という職はやりにくい、難しい職という事になっているのでしょう。

しかしこのまま放っておけば、日本の農業が絶滅に導かれていくという現状も見えてしまうのは確か。一部の大手スーパーが乗り出したり、小さなところが大改革をして乗り切ろうとしてますけど、例えそこが乗り切れても大部分が落ちてしまえば結局は絶滅に近い状況と同じになってしまう。

 そうなると日本の自給率などもさらに減少傾向となり、いざという時に他の国から援助や輸入が出来ない状況が少しでもあると、たちまち国民全体が餓死の危険性のある危機的状況に追いやられてしまう事がある事は明白でしょう。つまり自給率の減少は、自国民の命を国が守れなくなる状況となるのです。最悪それで滅びを迎える事になる事も。 自給力の無い籠城戦って積みですよね。

それで先ほども話しましたが、一部の大手スーパーなど生鮮食品を扱う会社が農業を自社生産する流れが多くなってきましたが、これは農業の大変さをある程度緩和して農業をやりやすくさせる手法の1つであります。これをどんどん進めていけば、ある程度までは良くなるでしょう。しかしこの方法でも、現在の日本の天候の悪さには勝てない場合もあります。ハウス栽培とかでは、日本の台風や地震等の災害に対して、そこまでの防御能力は有せないでしょう。

 しかもそこでもある程度農業が軽くなったとはいえ、最初から地道に作業をするやり方は変えられないので、大きく変えられるというものでもありません。 つまり最初から土になれているならともかく、最初からではまだ嫌悪感を抱く人もいる事は確かでしょう。これを0にすることは確かに不可能ですけど、それでも今の科学技術力であれば、可能なはずです。誰でも簡単に農業の初歩が出来る方法というものが。まずはスタート地点を広げていく努力から始めないと、何もかもが前に進められない事もあるでしょう。

そこで私が大分前に話していたのが、農業を出来る場所を完全建物化で、基本的作業は全て機械による全自動で事を進められるという施設の建設です。

完全建物化をすると太陽光が当てられないという意見があるでしょうが、建物上部または横に光を入れる窓を用意して、そこから鏡等で光の反射や拡散を行い全ての階の全ての場所に光を届けると言うふうにすれば解決可能です。

 また全自動化に関しても基本的な作業の部分を全て自動で行うようにすれば、農業に対する面倒なことという最初の部分を消すことが出来ます。それを希望者全員に1つ1つの部屋ごとに振り分けて配置して、各自個人で出来る環境にします。

この個人で出来る環境というのは、最初は全自動だけども慣れてきたら改良を少しずつ行っていく事が出来るようにしていきます。 最初は機械がやる作業行動の変化やちょっとしたアクセント(天候操作等)など、そして次第に自分も部屋内の畑に入って機械の代わりに自分から直接一部の作業を行うようにさせていき、最後には基本的な面倒な仕事だけを機械に任せて重要な場所だけを人間が行えるような環境が作れたら、農業をより広く深く広めることに繋げていけるでしょう。

 もちろん最後まで深く進める人もいれば、最初だけの段階で満足して終わりでもいいのです。どちらにしても作物が出来る環境はすでに整っているのですから。 これを浸透普及させていけば、日本国内の自給率向上に繋げられますし、将来の農家の育成にも活用できます。やる気のある人にこの部屋を多く任せる事をするというのでも良いですし、農家用の大きな場所を用意するというのも有りですし、ここを練習場所として扱う形で次に外の実地にしても良いなどの選択肢は様々にあります。

それに建物化で出来る環境を整えれば、ある程度の災害に対しても防御能力を有せて安定的な食糧の自給にも繋げる事が可能となります。 農業の現場にもある程度の災害を乗り越えられるだけの防御能力が今の天災が多い日本では必要な事かと。

 技術面で言えば、こういう建築は今の科学技術で可能と思いますよ。直接の手作業が難しい作物とかに関しては、VR技術を大いに取り入れて作業を遠隔操作できるような環境にすれば可能でしょうし。そしてそれを機械に学ばせて経験を積ませれば、全自動化も夢ではないでしょう。

それでは今回の農業改革の話を終わりにさせていただきます。

 ここまで見ていただきまして誠にありがとうございます。

 農業~終了~自給率100%

あれっ?TPPはと言われる方もいるでしょうが、あれは今の農家のやり方で行けばピンチなことであって、この方法なら安くて安心安全な物が大量生産できるので、平気になるでしょうという意味と、これで育成が出来れば海外に負けない生産者を誕生させることも可能になるという意味において特に関係が無くなるのでかなりスルーしています。全自動でも無農薬化は普通にできるでしょうから。 海外の安い物と、日本の地産地消の安心安全でしかも安いと来れば、普通に負ける事は無いでしょう。(味は別物として考えてね) E N D

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